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ゼロイチ合同会社のスタッフブログです

ビジネスケアラーの「相談の遅れ」について

こんにちわ!宮崎県延岡市で活動しているケアマネジャーの吉岡 邦雄です。

写真は宮崎県延岡市の今山大師寺の頂上にある弘法大師像です。
毎年4月中旬には大師祭(だいしまつり)が行われ、県外からも参拝客が訪れます。
12月31日にはこの今山大師寺から除夜の鐘が聞こえてきます!
延岡に来たら是非一度訪れて下さい
さて今回はケアマネジャーの視点から「相談の遅れ」についてのお話をさせて頂きます。

相談が遅れるパターン
ケアマネジャーとして利用者様、ご家族様と関わらせて頂いて「もう少し対応が早ければ」「あの時に提案ができれば」と感じる事は多々あります。
これらに共通するのは

①「まだ介護ではない」と思い込んでいる
• 通院の付き添い
• 見守り・声かけ
• 家事のサポート
これらを「介護ではない」「一時的」と考え、支援が必要な状態であることに気づいていないケースです。
介護保険は「要介護状態になってから」ではなく、困り始めた時点で相談する制度です。

② 人に迷惑をかけたくない意識が強い
・職場に迷惑をかけたくない
・会社に弱みを見せたくない
・家族のことを話すのは気が引ける
特に責任感の強い40~50代社員に多いかなと感じます。結果として、限界まで我慢して突然退職につながることも。

③「自分で何とかできる」と思っている
・まだ体力がある
・これくらいなら対応できる
・家族だから自分がやるのは当然
という思いから、支援を受ける選択肢を考えない傾向があります。介護は長期戦。早く頼るほど、結果的に楽になるケースがほとんどです。

④ 相談先を知らない・分からない
・どこに相談すればいいか分からない
・ケアマネや地域包括支援センターを知らない
・会社の相談窓口が不明確
「相談したい気持ちはあるが、行動に移せない」状態です。 情報不足=相談の遅れに直結します。

⑤ 会社に制度があることを知らない
・介護休業が取れると思っていない
・介護休暇との違いが分からない
・時短や柔軟な働き方が可能だと知らない
結果、「辞めるしかない」という誤った判断をしてしまいます。制度周知の不足は、企業側のリスクではないかと思います。

⑥ 相談=退職・評価低下だと思っている
・相談したら仕事を外される
・昇進に影響する
・居づらくなる
という不安から、相談自体を避ける人も少なくありません。上司・会社の姿勢次第で、この不安は大きく変わるのではないかと考えております。

⑦ 周囲が「大丈夫?」と聞いていない
・本人は限界でも
・周囲が忙しい
・声をかけづらい雰囲気
があると、SOSを出せません。 相談は「本人任せ」ではなく、職場側からの気づきと声かけも重要ではないかと思います。

私個人としては相談が遅れる人の多くは、怠けているのではなく「真面目で責任感が強い人」ではないかなと感じています。

だからこそ、企業や周囲が先に気づき、支援につなげる仕組みが求められているのではないかとも思っています。
「仕事と介護の両立」に取り組み、採用強化、キャリア支援をお考えの企業は
ゼロイチ合同会社のこのサービス法人向け 介護離職防止コンサルティング | ゼロイチ合同会社をどうぞ!
①~⑦をざっとあげてみましたが、それぞれの事例をこのブログで取り上げていければと考えております。

ゼロイチ合同会社では今後もビジネスケアラーを抱える企業向け介護セミナーの依頼を頂いております。宮崎県内はもちろん県外出張も行います。そこでアシスタントを募集しています。主に写真撮影とアンケート用紙配布です。
お気軽にお問い合わせください。

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