こんにちわ！宮崎県延岡市で活動しているケアマネジャーの吉岡　邦雄です。

ビジネスケアラーにとって非常に重要な機関があります。
それが地域包括支援センターです。
過去ブログ地域包括支援センターについて　｜BLOG ｜ ゼロイチ合同会社でも紹介してきました。

今回は令和8年4月に地域包括支援センターを開設される
NPO法人　あったかほーむ愛あい　代表　横山　美智子様にお話を聞きに行きました。
そのインタビュー記事を投稿します！

面白い地域包括支援センターを目指して
あったかほーむ愛あいは2009年より宮崎県日向市にて7名で介護事業をスタートしました。
現在では約70名の社員を雇用し、複数の事業所を運営しています。
【公式】あったかほーむ愛あい – あったかほーむ愛あい公式WEBサイト
長年、地域に密着した介護事業を続けてきました。
今回、市の公募に応募されて地域包括支援センターを開設することになりました。

横山さんは地域包括支援センターを開設するにあたり「面白い地域包括支援センター」を地域全体で創りたいとの事です。
「面白さって何だろうと思った時に職員が色んなアイデアをだせる環境かなと考えました。アイデアが良ければスピードを持って決済を出すことだとも大事だと思いました。私達の規模の組織であればスピードのある決済が可能です。また地域の事なので地域全体で取り組んで行きたいですね。地域に限定して事業を続けてきた私達の強みを生かしたいと思っています。」と横山さんは話します。

C型事業を実施して気づいた地域の課題
あったかほーむ愛あいでは以前から市からの委託事業として「C型事業」を実施してきました。
「C型事業」とは要支援レベルまたは要支援に近い状態の高齢者を対象とした、介護予防・生活支援のための短期集中サービスという位置づけです
背景としては高齢者の増加に伴い、重度の介護を必要とする手前の「要支援」あるいは“グレーゾーン”の高齢者をサポートし、要介護状態への移行を予防することが目的です
内容としては
・運動器の機能向上プログラム→ 筋力・体のバランス維持、転倒予防など
・口腔（こうくう＝お口まわり）の機能向上プログラム →噛む・飲み込む力、口腔ケア、嚥下機能維持
・栄養改善プログラム →食事・栄養バランスの改善、低栄養対策など
・認知症予防プログラム→ 認知機能の維持・向上を目指す支援
が挙げられます。

「この事業を実施して気づいた事があります。4年間でこの事業を卒業した方を追跡調査してみました。すると約3割が要介護になっていました。現状維持の方は近所の体操教室などを利用していました。この違いは高齢者の移動手段の有無が大きい事がわかりました。健康寿命の維持には高齢者の移動手段が密接に関係していることがわかり、C型事業の卒業先を作る事が大事だと思いました。すると職員からは例えば商店街での2時間程度のお掃除やお店での品出しを手伝ってもらうアイデアから始まり、いっその事、当事業所で農家さんからお野菜を買ってきて洗ってもらって販売を手伝ってもらおうかなど様々なアイデアがでました。色んなアイデアがでてくるのは面白いですね。しかしこれらを実現するには移動手段の事も含め、地域全体で取り組む必要があると思います。」と横山さんは話されていました。

上記は一事例にすぎないのですが地域には様々な課題があります。
私自身も以前、僻地の移動手段に困った高齢者の買い物について地域包括支援センターに相談した事があります。課題の解決には様々なアイデアが必要になります。
その時も介護事業所だけでの解決が難しく地域全体での取り組みが必要だと感じました。
家族の健康寿命が維持できる事はビジネスケアラーにとっても重要ですね。
地域包括支援センターは介護が始まる前の相談も受け付けています。

 

ビジネスケアラーにとってのハードル
弊社が実施している企業向けの介護セミナーキャリア支援について｜BLOG ｜ ゼロイチ合同会社でも地域包括支援センターの説明を行います。
当たり前ですがほとんどの方が高齢者介護に関わっていなければ地域包括支援センターの存在自体を知りません。
セミナーの質疑応答の際にも
・地域包括支援センターは料金が必要なのか？
・地域包括支援センターには家族がどの段階で相談すれば良いのか？
・地域包括支援センターには家族に承諾をなくてで相談しても良いのか？
などの質問をよく受けます。ほとんどの方にとって地域包括支援センターは身近な存在ではないようです。当然初めて相談するには抵抗のある方も多いと思います。
そこで私は基本チェックリストを活用してはどうかと考えていました。tp0501-1f_0005.pdf（厚生労働省HPより引用）
この基本チェックリストを周知してあらかじめ相談者が可能な所を記入して地域包括支援センターに相談する。地域包括支援センターの職員も状態の確認ができ対応がしやすく地域の実態把握にも繋がるのではないかと思いました。

地域の身近な存在
あったかほーむ愛あいでは長年地域に根差した活動を行ってきました。施設の一部のスペースを開放して地域の方や関係者が訪れやすい場所になっています。
非常に相談しやすい地域包括支援センターになると思います。
事業所を訪問して感じるのが職員さんが生き生きとされている姿です
きっとそのような環境だからこそ様々なアイデアも生まれてくるのでしょう。

関係者を招待しての勉強会の様子です。
職員さんが丁寧に説明してくれました！
このような機関が身近にある事はビジネスケアラーにとっても心強いですね

あったかほーむ愛あい　横山　美智子様、多忙中、貴重なお話を有難う御座いました
とても参考になり自分の活動の励みになりました！

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ゼロイチ合同会社では今後もビジネスケアラーを抱える企業向け介護セミナーの依頼を頂いております。宮崎県内はもちろん県外出張も行います。そこでアシスタントを募集しています。主に写真撮影とアンケート用紙配布です。
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